妖怪とは何なのか
妖怪
昔からゲームやアニメの題材に使われることが多く皆さんも結構馴染みがあるんではないでしょうか。
でも、よくよく考えたら妖怪ってどういう存在かわかんなくないですか。
なので、今回は妖怪とはどういったものか調べてみました。
妖怪とは
現代で定義されている妖怪とは人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のことを差します。
しかしこれはあくまで現代の話であって、昔とは少し妖怪の意味合いが変わります。
妖怪は昔、存在としては捉えられておらず現象として認知されていました。
存在としては考えられておらず、変な音がした、不思議なことが起こったというような現象が妖怪であると考えられていました。
分かりやすいよう絵で説明します。
これが現代でも定義されている存在としての妖怪
昔の現象として捉えられていた妖怪
現象としての妖怪
例えば、今でこそ「小豆洗い」はこのような形で認知されていますが
昔は
里の者が炭焼きや焼畑などの仕事をするために山にでかけて 小屋 に 泊まる。夜中に近くの川から、川の音に混じって、奇妙な反復 する 音がする。翌日、音が聞こえたあたりにでかけて音の原因を調べたがわからない。土地の人びとの間では、そのような怪音現象は小豆を洗っているときの音に似ているというので、「小豆洗い」と呼ばれている。
出典:妖怪文化入門 小松 和彦
このような現象の事を小豆洗いと呼んでいました。
続いて皆さんご存知「ぬりかべ」
昔はぬりかべの事は野山を歩いていて突然先に進めなくなる現象のことを差していました。
このように昔は不可思議な現象の事を妖怪と呼んでいたそうです。
妖怪の絵画化
ここまでは今と昔では妖怪の在り方が違うんだよということを説明してきましたが、ここからは妖怪はどのようにして、私たちがよく知る今のような存在になったのか解説していきます。
時代は遡ること江戸時代。
まだ、妖怪は現象として捉えられている時代。
そんな中、鳥山石燕という画家が妖怪を始めて存在として絵に書きました。
これが江戸中で大ブームになり、その結果人々は妖怪を現象としたものだけではなく、存在としてでも認知するようになっていったそうです。
鳥山石燕が妖怪を流行らせたのちにいろいろな人が妖怪画を描くようになりました。
その中でも最も私たちに馴染みがあるのは水木しげるだと思います。
水木しげるは大正から平成にかけての漫画家で、主に妖怪についての漫画を描きました。
水木しげるの代表作ゲゲゲの鬼太郎は何度もアニメ化されているので非常に広い世代から愛されています。
まとめると、鳥山石燕や水木しげるによって妖怪は絵画化=存在化され、妖怪は人々の手によりただの現象から存在へと変化されました。
おわりに
いつの時代でも不可思議な存在である妖怪に人々は夢中になり、妖怪とは何かと探し求めていることが分かりました。
妖怪についていろいろと調べていましたが、妖怪学は本当に奥深いものだと知りました。
次は妖怪の種類についてまとめてみます。
以上です。
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